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本文 国土利用計画(佐久市計画)の改訂について | 佐久市ホームページ

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全文

(1)

 10万都市、新「佐久市」が誕生して7年が過ぎようとしています。

 これまで、本市の第一次総合計画に掲げる将来都市像であります「叡智と情熱が  結ぶ、21世紀の新たな文化発祥都市」の実現を目指し、市域の一体感の醸成と市勢 の発展のため積極的に事業展開を図ってまいりました。

 一方、この間におきましても、我が国を取り巻く社会経済情勢は目まぐるしく変 化しており、本格的な人口減少、超少子高齢化時代を迎え、新たな仕組みの構築が 求められています。本市におきましても、中部横断自動車道の一部開通に伴い、新 たなインターチェンジが開設され、また、長野新幹線の金沢までの延伸や、中部横 断自動車道の早期開通に向けた取組みがなされるなど、高速交通網の拡充がさらに 進むことが見込まれております。

 このような時代・地域背景に対応するため、第一次佐久市総合計画後期基本計画 を策定しており、この後期基本計画に即し、また、本市を取巻く情勢等を踏まえて、 国土利用計画(佐久市計画)をこの度改訂いたしました。

 土地は限られた財産であり、私たちが生活を営む上での基盤となっています。こ の有限な土地を市民福祉の向上と地域発展のため、有効に利用をしていくことが重 要です。

 改訂した国土利用計画(佐久市計画)におきましては、本市の調和ある持続的発 展と一体性の確保を基本として、各地域の自然的、社会的、経済的及び文化的諸条 件を踏まえ、公共の福祉を優先させ、安全で快適な生活環境の確保と地域の特性を 生かした土地利用を総合的かつ計画的に行うことを基本理念としております。  また、本計画は、今後本市が行う土地利用に関する施策の指針となりますことか ら、「都市機能の分担と連携」を図ることにより、地域の活性化を目指し、未来へ つながる土地利用を推進してまいりたいと考えておりますので、尚一層のご理解、 ご協力を賜りますようお願いいたします。

 終わりに、本計画の策定にあたりまして、ご尽力をいただきました佐久市総合計 画審議会委員の皆様をはじめ、関係する皆様に心から感謝申し上げます。

 平成24年3月

佐久市長 

栁 田 清 二

国土利用計画

(佐久市計画)

(2)
(3)

 この計画は、土地基本法及び国土利用計画法に示された国土利用の基本理念に即 して、公共の福祉を優先させ、自然環境の保全を図りつつ、健康で文化的な生活環 境の確保と調和のとれた持続的発展を目的として、本市の区域における国土(以下 「市土」という。)の利用にあたって必要な事項を定めた計画(以下「佐久市計画」

という。)であり、市土の利用に関する行政上の指針であるとともに、全国計画及 び長野県計画を踏まえて、国土利用計画の体系を構成するものです。

 佐久市計画は、総合計画の基本構想及び平成23年11月に策定された第一次佐久市 総合計画後期基本計画の趣旨に即したものとするため、平成19年3月に策定された 佐久市計画の見直しを行い、改訂計画として定めるものです。

 なお、佐久市計画は、長野県計画の改訂、本市総合計画の改訂、社会情勢の大き な変動があった場合には、必要に応じて見直しを行うものとします。

(4)
(5)

 土地利用の基本方針

1 基本理念……… 1

2 土地利用の基本的考え方……… 1  

 土地利用の基本方向

1 広域拠点都市としての機能の充実……… 3

2 産業基盤の充実……… 4

3 魅力発信による交流の促進……… 5

4 市土利用の適正化と質的向上……… 6

5 新しい公共との連携、協働への取組み……… 7

 市土の利用区分ごとの規模の目標及び地域別の概要

1 市土の利用区分ごとの規模の目標……… 8

2 地域別の概要………11

 規模の目標を達成するために必要な措置の概要

1 公共の福祉の優先………16

2 国土利用計画法等の適切な運用………16

3 地域整備施策の推進………16

4 市土の保全と安全性の確保………18

5 環境の保全と美しい市土の形成………18

6 土地利用の転換の適正化………19

7 土地の有効かつ多面的利用の促進………20

8 協働によるまちづくりの推進………24

(6)

 本市の区域における国土(以下「市土」という。)は、市民にとって現在及び将来にお ける限られた貴重な資源であるとともに、生活や生産といった活動を支える共通の基盤 であり、より良い状態で次世代に引き継いでいかなければなりません。

 このため、本市の恵まれた自然環境の保全と継承に努め、人と自然との共生・共存関 係の構築に向けた土地利用を図っていく必要があります。

 本市の調和ある持続的発展と一体性の確保を基本として、各地域の自然的、社会的、 経済的及び文化的諸条件を踏まえ、市民の理解と協力のもとに、公共の福祉を優先させ、 安全で快適な生活環境の確保と地域の特性を生かした土地利用を総合的かつ計画的に行 うことを基本理念とします。

 本格的な人口減少時代の到来、少子・高齢社会の進展、世界的な金融・経済不況、東 日本大震災、またそれに起因する原子力発電所の事故による放射線被害、そして頻発す る台風等の自然災害などを背景に、わが国の社会経済情勢は大きく変容しています。  本市においても、中部横断自動車道の一部区間開通に伴う新たな3箇所のインター チェンジの供用開始や総合文化会館建設に係る住民投票の実施、市民活動サポートセン ターの設置、佐久地域定住自立圏*の形成など、市政における大きな転換期となっていま す。

 中部横断自動車道のインターチェンジ周辺における適切な土地利用の誘導や、市民協 働によるまちづくりの推進は、これからの本市の発展にとって重要なものとなっていま す。また、財政面においても、これまで以上に健全財政に配慮した計画的・効率的な行 財政運営に努めるとともに、地震や豪雨など、災害に備えたまちづくりを推進する必要 があります。

 このような中、まちづくりにおいて重要な役割を担う土地利用については、本市を取 り巻く状況を見極め、本市が持つ特性を最大限に生かした土地利用を推進することによ り、佐久平の拠点都市として活力の創造と、市内各地域の魅力を積極的に発信すること で、交流人口の創出に繋げていきます。

 また、「機能の分担と連携」という考えを基本とし、中部横断自動車道のインターチェ ンジ周辺については、地域特性に合った都市機能の分担を考慮するとともに、地域を結 ぶネットワークの強化に努め、産業の振興及び地域の活性化に寄与するよう有効な土地

土地利用の基本方針

基本理念

1

土地利用の基本的考え方

(7)

土地利用の基本方針

利用を推進します。

 安全性という面においては、本市の利点である「災害が少ないまち」から、さらに 「災害に強いまち」を目指し、安全な暮らしの確保と快適に住み続けられるまちづくりの ため、都市的土地利用と自然的・農業的土地利用との調和のもと、総合的かつ計画的な 土地利用を図っていきます。

 そのために、

   1 定住自立圏の中心市として「広域拠点都市としての機能の充実」    2 都市発展の重要な要素である「産業基盤の充実」

   3 佐久の認知度を向上させるための「魅力発信による交流の促進」    4 土地利用の新たな方向として「市土利用の適正化と質的向上」

   5 今後のまちづくりの方針として「新しい公共との連携、協働の取組み」

を土地利用の基本的な方向として定め、本市の将来都市像である「叡智と情熱が結ぶ21 世紀の新たな文化発祥都市」の実現を目指します。

(8)

(1)都市機能の充実

 本市は、平成24年1月に形成された佐久地域定住自立圏の中心市として、その役割を 積極的に果たしていく必要があります。

 広域圏全体の活力を維持、増進していくため、高速交通網の結節都市としての優位性 を生かし、多様な都市機能の充実を図ることにより、中心拠点としての魅力を高めると ともに、都市力*を向上するための土地利用を推進します。

 また、広域圏内における役割分担と相互連携によって、必要な生活機能の整備を進め ます。特に、佐久平駅周辺地域は、広域圏の中心拠点として都市機能の強化を図り、さ らなる交流人口の創出と拠点性を高めることで、広域圏全体をけん引する「核」として の土地利用を進めます。

 また、本市は、東信地方の医療拠点という側面もあり、佐久総合病院佐久医療セ ンターが開設されると、今後その重要性がさらに増していくことから、広域圏を結ぶ高 速道路、幹線道路等のアクセス網の整備を推進します。

(2)“ひと・まち”の賑わいの醸成

 ひとの流れの変化に伴い、既存商店街の空洞化が進んでいます。

 まちの賑わいの創出と商店街の活性化のため、低・未利用地*及び空き店舗の有効利用 を図る必要があります。

 都市基盤の整備にあたっては、緑地空間などのオープンスペースを配置するなど質的 向上を図り、美しく潤いの感じられる環境を提供することによって、ひとの集いの場と なるよう努めます。

 中心市街地の利便性の向上及び各地域の商店街における日常生活基盤の維持と、ひと が集える拠点の形成などにより、“ひと・まち”の賑わいを醸成し、地域の活性化に繋が る土地利用を推進します。

 また、新たなひとの流れの創出を図るために、中信地方の拠点都市であり、長野県の 空の玄関口でもある松本市と本市を結ぶ松本・佐久間の地域高規格道路の整備に向けた 活動を推進します。

広域拠点都市としての機能の充実

1

都市力:   類似の資源が集まることによる規模拡大の効果の発揮や異なる資源が融合することによる相乗効果の発揮によって、都市としての魅 力が向上すること。

低・未利用地: 利用がされていない土地または立地条件からみてその利用形態が社会的に必ずしも適切でない土地。未利用の空き地、耕作放棄地、 工場跡地、都市中心部の青空駐車場や資材置場など。

(9)

土地利用の基本方向

(3)ネットワークの形成(機能の分担と連携)

 佐久平駅周辺は、大型店を中心に商業集積が進み、市民生活における利便性の向上や 交流人口の創出に寄与しており、その効果を市全域に波及させるためのネットワークの 形成が重要になっています。

 地域の特性を生かした都市機能の分担を図るとともに、市内の地域間を結ぶ道路や公 共交通等のネットワークの整備を進めます。また、地域間の連携、交流が活発になるこ とによる相乗効果が生み出され、市域全体の活性化に繋がるような土地利用を推進しま す。

 あわせて、市としての一体感の確保と地域におけるコミュニティの強化に努めます。

(1)企業誘致の推進

 世界的な金融・経済不況及び円高による景気低迷や東日本大震災の影響等もあり、製 造業を中心とした工場の海外移転により、国内での企業誘致は大変厳しい状況にありま す。

 しかし、本市においては、雇用機会の創出が、市民アンケート*の結果からも重要な課 題として上がっており、企業誘致が最重要施策であることは変わりありません。  医療・福祉などの地域資源の活用、企業ニーズに応じた工場適地の選定により、新た な需要に対応するため、支援強化を図り、企業誘致を推進するための土地利用を進めま す。そして、本市の良好な自然環境と安全性、快適性をさらに高めるとともに、高速交 通網の結節都市であるという地理的優位性を最大限に生かした企業誘致を推進します。  また、既存の工業団地の分譲を進めるとともに、中部横断自動車道のインターチェン ジ周辺については、産業振興に向けた土地利用を推進し、雇用の創出及び拡充を目指し ます。

市民アンケート: 第一次佐久市総合計画後期基本計画策定に関する市民アンケート。市の主要な施策に対する満足度、現状認識、今後の市政への展 望など。

産業基盤の充実

(10)

土地利用の基本方向

(2)産業振興と連携の推進

 現在の経済情勢において、新たな産業振興を図るためには、産業及び企業間の有機的 な連携が欠かせません。産業の活性化、新たな価値の創造や企業集積を促進するための 施策が重要となります。

 このため、企業間及び産学官の連携により、特色ある新たな産業構造を構築し、付加 価値の高い製品の開発環境の創出を促し、地域産業の活性化を図ります。

(1)災害に強い安心生活都市

 地球規模の気候変動等の影響による自然災害が多発している中で、本市は災害が比較 的少ない地域ではあるものの、災害に強いまちづくりを目指す施策を推進することは重 要であり、各地区における防災訓練や非常時の体制整備を促進するなど、市民の防災意 識の向上が必要です。

 建物の耐震化などのハード面の整備とともに、防災情報システムの充実、消防団の活 動支援といったソフト面の対策の充実を図ります。

 また、減災という視点から市土の保全と安全性確保のための土地利用を進め、安心し て暮らすことができるまちづくりにより、本市の「安心生活都市」としての魅力の増進 を図ります。

(2)佐久ブランドの発信拠点

 市内にある観光資源などを、新たな視点で掘り起こし、観光地や定住地として独自の ブランドを発信していくことが重要です。

 本市の特徴である「晴天率の高さ」や「災害の少ない地域」などの自然環境の魅力や 地域独自の特産品等の佐久ブランドを広くアピールすることで、地域の活性化や観光需 要の創出を図ります。

 また、本市の魅力を発信する拠点の整備を行い、「佐久」の認知度の向上を図るための 土地利用を推進します。

魅力発信による交流の促進

(11)

土地利用の基本方向

(3)地域の魅力を生かしたまちづくり

 市内には、独自の伝統ある文化や建築物等、歴史的資源が引き継がれています。この 保全に努めるとともに、観光資源として活用していくことが重要です。

 そのため、歴史的・文化的資源が残る地域や良好な自然環境が多く残る地域など、各 地域の持つ特性を生かした個性的で魅力あるまちづくりを推進します。

 また、優良農用地が広がる素晴らしい田園里山景観は、本市の貴重な財産となってい ます。暮らしを支える生活基盤の整備等を行い、豊かな自然環境の中での快適な暮らし の良さを発信し、定住者の増加に繋がる土地利用を進めます。

(1)自然環境との共生

 豊かな自然環境は、市民共有の財産であり、保全とともに自然との共生を考慮しつつ、 有効に活用する必要があります。

 自然とのふれあいを通じた人々の交流を図り、地域資源の恵みが享受できる環境づく りを進めます。

 また、自然との共生を図るため、地域の特性を考慮した太陽光発電やバイオマス燃料 といった、自然エネルギーの活用による環境負荷の低減を推進するための土地利用を図 り、循環型社会を形成することにより、環境に優しいまちづくりを進めます。

(2)良好な環境の保全と美しい景観の形成

 本市は、豊かな水と緑、雄大な山並み、日本の原風景といえる田園風景などの自然景 観や、旧中込学校をはじめ中山道の宿場町の街並み景観など、多くの景観資源に恵まれ ています。

 これら自然景観や環境を守り維持していくために、各種法令、例規等に基づく指導・ 保護などを適正に行い、都市景観と自然景観の調和に配慮した美しい景観の形成を図り ます。

 また、美しい景観などの資源を有効に活用するため、周辺環境の整備を行うことで交 流人口の創出を図ります。

市土利用の適正化と質的向上

(12)

土地利用の基本方向

(3)土地利用の適正な誘導

 中部横断自動車道のインターチェンジ周辺や幹線道路沿線など、新たな開発需要が見 込まれる地域については、需要に対して適正な誘導を図る必要があります。 

 自然的・農業的土地利用と都市的土地利用の調整、機能分担の考えに基づいた計画的 な土地利用を推進し、地域の活性化及び産業の振興が図られるように配意します。  また、市の基幹産業である農業の基盤となる優良農用地については、その維持及び保 全に努めるとともに、工場や店舗跡地などの低・未利用地の有効利用によって、産業の 活性化や雇用の創出及び拡充に繋がる土地利用を進めます。

 社会経済構造が大きく変化し、市民の社会参加や社会貢献の意識が高まり、価値観や ニーズが多様化してきている現代において、市民及びNPO*等の多様な主体と行政が連 携・協力してまちづくりを進めていくことが不可欠になっています。

 市民が主体となり、行政がそれをサポートするという仕組みを整備し、積極的な情報 の提供に努めるとともに、市民と行政が共通の目的意識と責任感を持ち、お互いの連携 を図りながら、まちづくりを進めていきます。

新しい公共との連携、協働への取組み

5

(13)

市土の利用区分ごとの

規模の目標及び地域別の概要

市土の利用区分ごとの規模の目標

1

(1)基準年次及び目標年次

 計画の基準年次を平成21年、目標年次を平成28年とします。

(2)目標年次における人口及び世帯数

 平成28年の計画人口は106,000人程度、世帯数は41,000世帯程度とします。

(3)利用区分

 農用地、森林、道路、宅地等の地目別区分とします。

(4)規模の目標の設定方法

 市土の利用区分別の現状及び推移に基づき、将来人口等を前提として、利用区分別に 必要な土地面積を予測し、土地利用実態との総合的な調整を行い、目標となる面積を設 定します。

(5)利用区分ごとの市土利用の推移及び目標年次における規模の目標

(14)

市土の利用区分ごとの

規模の目標及び地域別の概要

利用区分

推      移 目標 H

21-28 増減 平成

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 28年

農用地 7,634 7,525 7,430 7,376 7,336 7,253 7,238 7,198 7,138 7,098 7,088 6,885 ▲ 203

農  地 7,265 7,156 7,061 7,007 6,968 6,885 6,870 6,830 6,770 6,730 6,720 6,517 ▲ 203

田 4,279 4,233 4,189 4,171 4,141 4,117 4,110 4,090 4,050 4,020 4,010 3,902 ▲ 108

畑 2,986 2,923 2,872 2,836 2,827 2,768 2,760 2,740 2,720 2,710 2,710 2,615 ▲ 95

採草放牧地 369 369 369 369 369 368 368 368 368 368 368 368 0

森 林 26,206 26,206 26,206 26,204 26,204 26,256 26,257 26,257 26,257 26,257 26,253 26,238 ▲ 15

国有林 5,705 5,705 5,705 5,705 5,705 5,711 5,712 5,712 5,712 5,712 5,712 5,712 0

民有林 20,501 20,501 20,501 20,499 20,499 20,545 20,545 20,545 20,545 20,545 20,541 20,526 ▲ 15

原 野 35 35 35 35 36 36 36 36 36 37 37 36 ▲ 1

水面・河川・水路 1,075 1,073 1,067 1,067 1,065 1,063 1,092 1,090 1,087 1,085 1,084 1,079 ▲ 5

水 面 60 60 59 59 59 59 59 59 59 59 59 59 0

河 川 700 700 700 700 700 700 700 700 700 700 700 700 0

水 路 315 313 308 308 306 304 333 331 328 326 325 320 ▲ 5

道 路 1,810 1,829 1,842 1,853 1,856 1,883 1,961 1,972 1,975 1,973 1,979 2,079 100

一般道路 1,295 1,318 1,335 1,347 1,349 1,379 1,456 1,469 1,475 1,475 1,482 1,588 106

農  道 397 393 388 387 386 383 384 382 378 376 375 368 ▲ 7

林  道 118 118 119 119 121 121 121 121 122 122 122 123 1

宅  地 2,070 2,134 2,162 2,196 2,214 2,252 2,271 2,286 2,299 2,313 2,337 2,492 155

住 宅 地 1,283 1,317 1,332 1,353 1,373 1,390 1,408 1,426 1,439 1,454 1,470 1,510 40

工業用地 158 159 164 164 156 150 119 114 119 120 135 200 65 その他の宅地  

※1 629 658 666 679 685 712 744 746 741 739 732 782 50

その他

※2 3,569 3,597 3,657 3,668 3,688 3,656 3,544 3,559 3,606 3,637 3,621 3,590 ▲ 31

合 計 42,399 42,399 42,399 42,399 42,399 42,399 42,399 42,399 42,399 42,399 42,399 42,399 0

(表中の16年以前の数値は、旧4市町村の合算値です。) ※1 その他の宅地……商業用地、業務用地等

※2 その他………文教施設、環境衛生施設、公園、鉄道用地、雑種地等

別 表

(15)

市土の利用区分ごとの

規模の目標及び地域別の概要

(6)利用区分ごとの規模の目標の概要

 本市の利用区分ごとの規模の目標の概要は、以下のとおりです。

利用区分 規模の目標の概要

農用地

 田は108ha程度減少、畑は95ha程度減少し、採草放牧地は増減なしと 見込まれます。

 よって目標年次における農用地の面積は、203ha程度減少し、6,885ha 程度とします。

 田・畑の面積が減少する要因は、道路用地、住宅地、工業用地等への 転換です。

森林

 国有林は増減がなく、民有林は15ha程度の減少が見込まれます。  よって目標年次における森林の面積は、15ha程度減少し、26,238ha程 度とします。

 民有林の面積が減少する要因は、道路等への転換です。

原野  目標年次における面積は、1ha程度減少し、36ha程度とします。 減少する要因は、公共用地等への転換です。

水面・ 河川・ 水路・

 水面・河川は増減がなく、水路は5ha程度の減少が見込まれます。  よって目標年次における水面・河川・水路の面積は、5ha程度減少 し、1,079ha程度とします。

 水路面積が減少する要因は、田の利用転換に伴う農業用水路のかい廃 等です。

道路

 一般道路(高速道路、国道、県道、市道)は106ha程度の増加、農道 は7ha程度の減少、林道は1ha程度の増加が見込まれます。

 よって目標年次における道路の面積は、100ha程度増加し、2,079ha程 度とします。

 増加要因は中部横断自動車道をはじめとする道路の新設改良であり、 減少要因は田・畑の利用転換に伴う農道のかい廃等です。

宅地

 住宅地については、人口及び世帯数の増加に伴い、40ha程度の増加が 見込まれます。

 工業用地については、新たな工業用地の確保等により、65ha程度の増 加が見込まれます。

 その他の宅地(商業・業務用地等)については、用途地域内の土地の 有効利用や都市機能充実のための土地利用の促進等により、50ha程度の 増加が見込まれます。

 よって目標年次における宅地の面積は、155ha程度増加し、2,492ha程 度とします。

(16)

市土の利用区分ごとの

規模の目標及び地域別の概要

地域別の概要

2

(1)地域区分

 自然的、社会的、経済的及び文化的諸条件を考慮して、市域を7つの地域に区分し、 土地利用の目標を定めます。

地域区分 区    域   

①北部地域 滑津川以北の都市計画用途地域及び周辺部

②南部地域 滑津川以南の都市計画用途地域及び周辺部

③東部地域 北部・南部地域以東の都市計画区域

④東部山間地域 市東部の都市計画区域外の地域

⑤西部地域 北部・南部地域以西の都市計画区域(望月地域を除く)

⑥北西部地域 望月地域の北部の地域

⑦西部山間地域 西部・北西部地域以南の地域

上信越自動車道

国道254号

東部山間地域

4

7

西部山間地域

国道141号

2

南部地域

3

東部地域

北部地域

1

5

西部地域

6

北西部地域

国道142号

小海線 長野新幹線

中 部

断 自

(17)

市土の利用区分ごとの

規模の目標及び地域別の概要

(2)地域区分ごとの土地利用の概要と目標

 優良農用地の保全及び森林の保全・育成に努めつつ、用途地域内は住居系・商業系・ 工業系の各区分に応じた土地利用を促進します。

 用途地域外は、都市的土地利用と自然的・農業的土地利用との調整に努め、各地区の 地域特性に応じた土地利用を進めることにより「機能の分担と連携」の方針に基づき、 本市の持続的発展と一体性の確保に向けた土地利用を推進します。

① 北部地域

〈地域特性及び現状〉

 長野新幹線佐久平駅、上信越自動車道佐久インターチェンジ及び中部横断自動車道 佐久北インターチェンジ、佐久中佐都インターチェンジを有し、佐久平駅を中心とし て高速交通網や幹線道路の整備に伴う新たな商業集積が形成され、本市の中心的市街 地となっています。広域圏の拠点地域としての都市機能を高めるとともに、地域間交 流の中心地として魅力を向上していく必要があります。

 佐久平駅周辺の土地区画整理事業で整備された区域は、商業の集積が進み、土地利 用が図られていることから、新たな開発需要の受け皿として、佐久平駅から佐久中佐 都インターチェンジにかけての地域についても、都市的土地利用を推進していく必要 があります。

 また、佐久総合病院の再構築に伴い、中込原地区に佐久総合病院佐久医療センター が開設されます。

〈取組み事項〉

★住居系・商業系・工業系の各用途区分に応じた土地利用と、低・未利用地の有効利 用を促進します。

★佐久北インターチェンジ周辺は、住宅地などの民間開発の適切な誘導を図ります。 ★佐久中佐都インターチェンジ周辺は、地域幹線道路等の整備を推進するとともに、

産業振興、企業誘致のための基盤整備を図ります。

★佐久平駅南から佐久中佐都インターチェンジにかけての土地については、新たな土 地利用の受け皿として、都市的土地利用を推進します。

★種豚場跡地には、武道館、研修センターを移転し、文化・スポーツの交流の場とし て有効利用を図ります。

(18)

市土の利用区分ごとの

規模の目標及び地域別の概要

② 南部地域

〈地域特性及び現状〉

 中込、野沢、臼田の中心市街地があり、また、用途地域外には、大規模な優良農用 地が広がっています。

 近年、商店街の空洞化が進んでいるため、商店街における連携と活性化に向けた取 組みが重要になっています。空き店舗の再利用や低・未利用地の有効利用を図り、地 域住民の暮らしの基盤として、賑わいがある商店街の再生が必要です。

〈取組み事項〉

★商店街の空き店舗や空地を有効利用し、地域の活性化を目指します。 ★地域の個性や特色を生かした便利で魅力ある市街地形成を図ります。

★臼田地区の市街地については、佐久総合病院の再構築と併せたまちづくりを推進し ます。

★優良農用地の保全に努めます。

★幹線道路沿線の優良農用地についても保全に努めるとともに、無秩序な土地利用を 抑制するため、特定用途制限地域*の指定等について検討します。

③ 東部地域

〈地域特性及び現状〉

 平坦地は農村集落が散在する農業地帯であり、北部に観光拠点である平尾山公園、 工業団地として佐久リサーチパーク、また、南部には龍岡城五稜郭、離山南工業団地 があります。

 全体として優良農用地を保全しつつ、工業用地、住宅地等との調和に配慮した土地 利用を図る区域です。

〈取組み事項〉

★優良農用地の保全に努めます。

★平尾山一帯は、森林の保健休養機能を生かした有効利用を推進します。

★龍岡城五稜郭周辺は、貴重な景観資源を生かし、観光拠点としての周辺整備を進め ます。

★工業団地の未分譲地への積極的な企業誘致を推進します。

★市民のスポーツ・レクリエーション活動の拠点、広域スポーツ交流の中核施設とし て、緑豊かな総合運動公園の整備を推進します。

(19)

市土の利用区分ごとの

規模の目標及び地域別の概要

④ 東部山間地域

〈地域特性及び現状〉

 大部分を森林が占め、河川沿いに農用地、集落が分布し、妙義荒船佐久高原国定公 園を含む優れた自然環境を有しています。農用地の保全、森林の保全・育成を図ると ともに、自然の有効利用を図る区域です。

〈取組み事項〉

★森林の除間伐の促進や森林整備の効率化を図り、多様な公益的機能の保全に努めま す。

★中山間農用地を活用した農村振興を図ります。

★観光や農業体験などを通じた都市と農村との交流を推進し、耕作放棄地等の有効利 用を進めます。

⑤ 西部地域

〈地域特性及び現状〉

 農村集落が散在する農業地帯であり、「五郎兵衛新田」に代表される水田をはじめ、 果樹、花き、野菜の栽培も行われており、優良農用地の保全を基本とした土地利用を 図る区域です。

 国道142号沿線には、中部横断自動車道佐久南インターチェンジの供用が開始され、 引続き延伸工事が進んでいます。佐久南インターチェンジ・臼田インターチェンジ (仮称)周辺について新たな土地需要が予想されることから、適正な土地利用への誘導

を図る必要があります。

〈取組み事項〉

★優良農用地の保全に努めます。

★佐久南インターチェンジ周辺は、佐久の魅力を発信するための、サービスエリア的 機能を有した拠点の整備を推進します。

(20)

市土の利用区分ごとの

規模の目標及び地域別の概要

⑥ 北西部地域

〈地域特性及び現状〉

 良好な田園風景を形成している水田地帯が多く、また、中山道の宿場町として栄え た望月宿・茂田井間の宿には、現在も歴史的な街並みが残されています。

 農用地の保全と良好な景観の形成に向けた土地利用を図る区域です。

〈取組み事項〉

★優良農用地の保全に努めます。

★田園景観の保全に努めるとともに、地域拠点においては活気あるまちづくりを推進 します。

★狭あい道路の解消に努め、良好な居住環境の形成を推進します。 ★歴史的観光資源を生かした誘客を図り、地域の活性化を目指します。

⑦ 西部山間地域

〈地域特性及び現状〉

 大部分を森林が占め、緩やかな丘陵地帯は冷涼な気候を生かした高原野菜の生産が 行われているほか、良好な自然、気候等地域の特性を生かした温泉、ゴルフ場、別荘 地などが点在しています。

 豊かな自然を有する森林の保全・育成を図りつつ、森林の持つ多面的機能を広範な 人々に提供する土地利用を図る区域です。

〈取組み事項〉

★森林の保全に努めるとともに、有効利用を図り、地域間交流を促進します。 ★春日温泉の良質で豊かな温泉資源を生かし、観光及び健康づくりの拠点として交流

人口の創出を図ります。

★高原野菜の一大産地である長者原周辺等の農用地の保全、有効利用を促進します。 ★豊かな自然環境の中での暮らしを求める都会からのIターン・Uターンなどの需要

(21)

 市土の利用にあたっては、公共の福祉を優先させるものとし、自然的、社会的、経済 的、文化的諸条件に応じて、適正な土地利用を推進します。このため、各種の規制・誘 導など総合的な対策を実施します。

 国土利用計画法や関連する土地利用関係法の適切な運用を行います。

 また、全国計画、県計画といった上位計画や、市総合計画、都市計画、農業振興地域 整備計画等の本市の個別計画において、相互の連携・調整を図りながら、総合的かつ計 画的な土地利用を推進します。

 土地の有効利用にあたり、各地域の特性を考慮して、本市を7つのゾーンに区分し、 それぞれの計画に基づいて整備を推進します。

(1)都市機能拠点ゾーン

 長野新幹線佐久平駅を中心とする都市機能の中核となる、本市の発展をけん引する地 域です。

 商業集積を促し、また、市内観光の玄関口としてインフォメーション機能、交通機能 の充実を図ります。商業系などの都市的な土地利用を進め、市民生活の利便性の向上及 び交流人口の創出を目指します。

 本市の様々な魅力を発信し、各地域へ人の流れを誘導するネットワークの中心として の機能も期待される地域です。

公共の福祉の優先

1

国土利用計画法等の適切な運用

2

地域整備施策の推進

3

規模の目標を達成するために

(22)

規模の目標を達成するために

必要な措置の概要

(2)市街地整備ゾーン

 都市計画の用途が決定された区域であり、「都市計画マスタープラン」に基づいた施策 の方針により、住・商・工のバランスが取れた街並みの形成を目指します。

 商店街の空き店舗や空地などの低・未利用地の有効利用を図り、活気のある商店街の 再生を目指します。また、工場跡地には積極的な企業誘致を進め、雇用の創出を図ると ともに、住工混在の解消による優良な居住環境の整備を進め、定住者の創出に努めます。

(3)地域拠点ゾーン

 臼田・浅科・望月地区の暮らしを支えていく機能の維持と賑わいの醸成を目指し、地 域交流の拠点となる区域です。

 それぞれの特性を生かし、地域に密着した商店街の維持と交通ネットワークの整備に より、地域の生活拠点としての土地利用を進めます。

(4)農用地保全ゾーン

 優良農用地の保全を図る区域として、「佐久市農業振興ビジョン」、「佐久市農業振興地 域整備計画」に基づく施策を進め、農業基盤整備、耕作放棄地の有効利用を推進すると ともに、農用地の持つ多面的機能の維持・向上を図り、本市の主要産業として、また、 グリーンツーリズムなどの交流の場としての利用を進めます。

 また、農村の暮らしを支える生活基盤の維持、住環境向上のための土地利用を図ります。

(5)山林保全ゾーン

 森林の多面的機能の維持に配慮し、周辺土地利用との調整を図り、無秩序な転換を抑 制した、自然とのふれあいの場となる区域です。

 森林セラピーやトレッキングなど観光資源としての活用を図るとともに、今後は、水 資源の源泉として山林の保全を図るため、近隣市町村などとも連携した対策を進めます。

(6) 土地利用調整ゾーン

 中部横断自動車道のインターチェンジ周辺など、新たな開発需要が見込まれる区域で す。地域の活性化のため、必要となる土地利用の転換を計画的に進めるとともに、用途 地域の決定、地区計画や特定用途制限地域の指定などの規制、誘導方策を検討し、無秩 序な開発の抑制と自然環境に配慮した適正な土地利用の誘導を図ります。

(23)

規模の目標を達成するために

必要な措置の概要

(7)ふれあい・交流ゾーン

 スポーツ、文化活動といったふれあいや交流を深める場として、体育館、公民館、公 園などの公共施設が配置された区域です。

 スポーツや文化活動は、市民の生きがいや健康増進に寄与し、交流人口の創出にも繋 がる大切な資源でもあります。ユニバーサルデザイン*を考慮し、健康で生きがいを持ち ながら暮らしていける土地利用を推進します。

 土砂災害防止のための施設整備や河川・水路の施設整備を進めるとともに、土砂災害 のおそれのある区域等を「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関す る法律」に基づく土砂災害特別警戒区域等に指定することにより、防災マップ、ハザー ドマップの改良、消防活動組織の強化を図るなど、ハードとソフト対策が一体となった 防災対策に努めます。

 市街地においては、減災の考えに基づき、災害の防止に配慮した土地利用への誘導を 図り、地域防災設備の整備、道路拡幅を含めたオープンスペースの確保、危険地帯の情 報の周知などの対策に努めます。近年、頻発している局地的な集中豪雨災害については、 雨水排水施設の整備などを検討します。

 また、農用地や森林の持つ市土の保全、防災、水源のかん養、自然環境の保全、保健 休養などの多面的機能を確保するため、耕作放棄地の発生防止と森林の適正な管理に努 めます。

(1)良好な生活環境の形成・保全

 良好な生活環境の形成、保全を図るため、「佐久市環境基本計画」に基づく施策の展開 及び各種法令、市条例等による規制・誘導に努めます。

 また、道路・公園・下水道などの生活環境基盤の整備を進め、快適な生活空間の形成 を図ります。

ユニバーサルデザイン: 障がいの有無、年齢、性別、国籍、人種等に関わらず、多様な人々が気持ちよく使えるように、あらかじめ都市や生活環境 を計画するという考え方。

市土の保全と安全性の確保

4

環境の保全と美しい市土の形成

(24)

規模の目標を達成するために

必要な措置の概要

(2)循環型社会の形成と自然環境の保全

 循環型社会の形成に向け、ゴミの減量(リデュース)、廃棄物の再使用(リユース)、 廃棄物の再生利用(リサイクル)を一層進めるとともに、発生した廃棄物の効率的で適 正な処理を行うため、関係市町村と連携して、廃棄物の不法投棄等の不適正処理の防止 に努めます。

 地球環境保全に向けた取組みを積極的に推進するため、太陽光発電等の地域特性に 合った新エネルギーの導入推進や、エネルギーの地産地消の推進、効率的な交通システ ムの構築など、環境負荷の低減に向けた土地利用を図ります。

 また、二酸化炭素の吸収源となる森林や都市空間等における緑の適切な保全・整備を 進めます。あわせて、農用地や森林の適切な維持管理、水辺等の保全による河川の自然 浄化能力の維持・回復、地下水の適正な利用等を通じ、健全な水循環と水資源の確保を 図ります。

(3)美しい自然と歴史・文化の保全

 地域特性を踏まえた計画的な取組みを通じて、市街地等における良好な街並み景観や 緑地、水辺景観の保全・創出、農山村地域における田園風景や里山の景観保全等、美し くゆとりある景観の維持・形成に努めます。

 また、文化財や名勝、史跡等については、後世に伝えるべき先人からの貴重な財産と して、周辺地域を含めた保全と活用に努めます。

(1)農用地の利用転換

 優良農用地については、食料生産の確保、農業経営の安定及び地域農業や地域景観・ 自然環境等に及ぼす影響に留意し、保全を基本とし、無秩序な転換を抑制することで、 農用地のまとまりが確保されるよう十分に配慮します。

 市街地等の農地については、その地域特性に応じて、都市的土地利用への転換も含め て活用を図ります。

 農地の都市的土地利用への転換に当たっては、農地が持つ様々な公益的機能の低下を 招かないよう、慎重な対応を図ります。

土地利用の転換の適正化

(25)

規模の目標を達成するために

必要な措置の概要

(2)森林の利用転換

 森林の利用転換を行う場合には、市土の保全、水源のかん養、環境の保全、防災、公 衆の保健等の森林の有する多面的機能や地域景観等に与える影響を踏まえ、周辺の土地 利用との調整を図り、無秩序な転換を抑制します。

(3)大規模な土地利用の転換

 大規模な土地利用の転換については、その影響が広範であるため、周辺地域を含めて 事前に十分な調査を行い、市土の保全と安全性の確保、環境の保全等に配慮し、適正な 土地利用を図ります。

 特に、郊外部においては、拠点の拡散に伴う行政効率の低下を招かないよう留意し、 慎重な対応を図ります。

(4)混在地域における土地利用転換

 農山村地域の農用地と宅地が混在する地域での土地利用転換については、土地利用の 混在による弊害を防止するため、必要な土地利用のまとまりを確保すること等により、 農用地、宅地等相互の土地利用の調和を図ります。

(1)農用地

 農用地については、効率的で安定的な農業経営に向けた土地利用を推進するとともに、 耕作放棄地の縮減に努めます。また、多様な担い手の育成、環境に負荷をかけない有機 農業などへの支援、地域の農産物に付加価値をつけ農家の所得向上を図るための6次産 業化*など、農業の魅力とやりがいを増進するような施策を進めます。

 さらに、人々の価値観やライフスタイルが多様化している中で、豊かな自然環境や美 しい景観にふれあうことのできる農村への関心が高まっています。このため、耕作放棄 地を有効利用し、観光施策と連携したグリーンツーリズムによる都市住民と農村の交流 を進めるなど、農用地の有効かつ多面的な利用を図ります。

土地の有効かつ多面的利用の促進

7

(26)

規模の目標を達成するために

必要な措置の概要

(2)森林・原野

 森林は、木材生産の場のみならず、水資源のかん養、自然環境の保全、良好な景観の 形成、健康の増進といった多面的機能を有しています。

 林道の整備や森林施業の共同化・機械化を促進し、生産性の向上、森林整備の効率化 を図ることなどにより、森林の維持・保全を進めます。

 また、保安林改良事業の活用や治山・治水事業の計画的な導入により、災害に強い森 林の維持を図ります。

 一方で、水資源に対する世界的需要の高まりによる大規模な森林買収などの事例も起 きていることから、近隣自治体とも連携した対策を講じていきます。

 さらに、地場産材であるカラマツ材などの公共施設や住宅等への活用促進、森の里親 事業を通じた交流や協働の推進、森林セラピーなど、森林の多面的機能の活用を推進し ます。

(3)水面・河川・水路

 水面・河川については、水害や土砂災害防止のため、河川改修、治水・砂防施設の整 備を計画的に進めます。

 水路については、農業生産基盤の改善を図るため、自然環境に配慮しつつ、必要な整 備を行うとともに、適切な管理を行い、施設の長寿命化に努めます。

(27)

規模の目標を達成するために

必要な措置の概要

(4)道路

① 一般道路

 中部横断自動車道、国・県道、地域幹線道路及び生活道路等の体系的整備を進めま す。

 市民生活の利便性、安全性の向上のため、歩車道分離を基本とし、ユニバーサルデ ザインの導入に努めるとともに、地域住民との協働のもと植樹帯・花壇を整備するな ど、景観や沿道周辺環境にも配慮した整備を推進します。

 中部横断自動車道については、八千穂インターチェンジ(仮称)までの早期開通を 促進するとともに、長坂ジャンクション(仮称)までの整備計画区間格上げを促進し ます。

 幹線道路については、広域ネットワークの強化や円滑な交通流動を図るための道路 整備を推進します。

 生活道路については、歩行者の安全確保及び緊急時の対応のため、幅員の拡幅、歩 道の整備などを計画的に推進し、機能の維持・向上に努めます。

 また、松本・佐久間の地域高規格道路の整備に向けた活動を推進します。

② 農林道

 農林業の生産性向上と効率化のため、「佐久市農業振興地域整備計画」、「佐久市森 林整備計画」に基づき、自然環境に配慮した整備を計画的に進めます。

(5)宅地

① 住宅地

 定住人口の創出を図るため、地域特性に応じた都市基盤整備、民間開発の適切な誘 導などにより、良好な住環境を有する住宅地の供給を進めます。

 また、住居系用途地域内の低・未利用地の活用の促進とともに、公園や緑地等の オープンスペースの確保などを図り、居住環境と災害に対する安全性の向上に努めま す。

 各地域の生活拠点については、狭あい道路の解消や都市基盤の整備により周囲の自 然環境と調和したゆとりある住宅地として整備を進め、地域でのコミュニティの維 持・強化を図ります。

(28)

規模の目標を達成するために

必要な措置の概要

② 工業用地

 地域活力の向上、雇用機会の創出、産業振興などのため、既存工業用地への企業誘 致を進めるとともに、企業ニーズに沿った用地の確保を図ります。また、市内企業の 振興に寄与するような土地利用を進めます。

 さらに、本市の持つ魅力に加え、交通結節都市としての優位性を生かした企業誘致 を推進するため、適地の選定を行った上で、中部横断自動車道のインターチェンジ周 辺を中心に新たな工業用地の確保を図ります。

 また、工場の適正配置に努め、住工混在の解消を図り、効率的な土地利用を進めま す。

③ その他の宅地(商業・業務用地等)

 広域圏の拠点都市として、都市機能の充実を図るための土地利用を推進し、都市機 能拠点ゾーンを中心に、周辺環境との調整を行った上で整備を進めることで、様々な 機能を有した魅力あるまちを目指します。 

 また、既存の市街地の低・未利用地の有効利用を進めることで、市街地の活性化を 図り、各地域の役割・機能に応じた整備を進めます。

 商業系用途の土地利用については、無秩序な拡散を抑制し、既存市街地の機能の維 持に配慮しながら適正な土地利用に努めます。

(6)その他

 公共施設用地、レクリエーション用地、文教施設用地等は、市民生活への影響を考慮 し、既存施設の位置、利用状況等を把握し、適正な配置に努めます。

 市街地等の低・未利用地については、住宅地、工業用地、公園等の需要に応じて有効 利用を推進していきます。耕作放棄地については、面積、実態を的確に把握したうえで、 農用地を集約的に利用できるような仕組みづくりを進め、有効利用を図ります。

(29)

規模の目標を達成するために

必要な措置の概要

 人口減少や高齢化が進展する中で、コミュニティ機能の低下が懸念されています。住 民が自ら地域の将来像を考え、これまで行政が主体となって行ってきたまちづくりから、 市民が主体となったまちづくりを進めていくことが重要になっています。市民が創り、 市民が育むまちを目指し、市民と行政が協働で努力していくことが必要です。

 情報公開を積極的に行い、必要な情報を共有し、市民と行政が同じ目標・視点に立っ たまちづくりを推進します。

 また、行政、土地所有者だけでなく、地域住民・企業・団体等の多様な主体が、それ ぞれの特性を生かしながら、まちづくりに参画できる体制の構築を検討し、景観や環境 といった共有の財産の保護に資する土地利用を目指します。

協働によるまちづくりの推進

(30)

参照

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